玉掛け技能講習 体験レポート

1.受講にあたり


受講にあたり、出席確認・講習の流れ・注意事項についての説明があります。落下物などによる死亡災害のうち約70%が玉掛け作業に関するもので占められているとの話を聞き、責任の大きさを感じる事ができました。


2.クレーン等に関する知識


講習が始まりました。
まずはクレーン等に関する知識です。吊り荷を掛けたり外したりする「クレーン」とは、どんな種類があるのか?クレーンの構造・種類・機能などを学びます。


3.関係法令


玉掛け作業については、労働安全衛生法に基づいた規定がたくさん存在している事を知りました。ややこしそうだと思った内容も講師の解説付きでスムーズに理解する事ができました。


4.クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識


質量と重量の違いや、力の三要素「力の大きさ」「力の向き」「力の作用点」など、基本の解説を聞き、玉掛け作業をする場合を想定しながら吊り荷にどのような力がかかるのか学びます。
力学となると、難しそうなイメージがありましたが、玉掛け作業を想定しながら解説してくださったので、最後まで興味深く学ぶことができました。


玉掛けとはクレーン等のフックに荷を掛けたり外したりする作業をいいます。
”タマカケ”の語源は諸説ありますが、勾玉(まがたま)の形がフックにいているからという説や、玉(球体)をつる事のように難しい作業であることから、などの説があります。玉掛け用具の使用方法を間違えて事故。斜めの吊り荷が揺れているのをみて「大丈夫」と思って事故。クレーンのフックにワイヤロープのアイ部が十分にかからず、先端だけで引っかかっている状態で吊り上げて事故。どれも常識では考えられない事により事故が起こっています。玉掛け技能講習は覚えることが多いですが、理論的に正しい判断ができるようになるためにも、ひとつひとつの内容を理解して学んでください。

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