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圧縮止め加工(ロック加工)仕様のワイヤロープでも台付け用ワイヤロープも存在するため、
玉掛け用として使用できるとは限りません。
念のため購入時のご担当者に「玉掛け用で使用できるか?」と確認をとってください。  

圧縮止め加工(ロック加工)ワイヤロープを新規で購入時は、  
梱包やタグなどに「玉掛け用」となど表記があり判別できますが、  
梱包やタグを外して使用されるうちに区別できなくなったとの声をよく聞きます。  

その為、玉掛けと台付を一緒に使われる現場であれば、  
新規購入時に管理方法を定めて混同しないようにして使用してください。

※現場で玉掛け用と台付け用、両方ワイヤロープをお使いの担当者様からのご質問です。


アルミロック加工のワイヤロープは、海水中では使用厳禁です。

アルミロック管は、海の中で溶解していき、ワイヤロープがロック管から抜けてしまう危険性があります。

万が一、ワイヤロープがロック管から抜けてしまった場合、荷が海の底に沈んで、回収ができなくなるかもしれません。

そうならないように、海水中にある荷を吊り上げる作業では、アルミ管ではなく、ステンレス管で加工したワイヤロープ、もしくは編み込みのワイヤロープを使用するようにしてください。


ロック管には、数字、アルファベット、ロゴマークの刻印をされていることがあります。
数字はロープ径を示し、アルファベットとロゴマークは略号で加工した会社を示しています。

あなたが使用しているロック加工のワイヤロープには、刻印が有りますか?

稀にロック管に刻印が無い物がありますが、刻印が無いワイヤロープは使用をしないようにしてください。

このことは法令では定められていませんが、仮に玉掛け作業中に不慮の事故が発生した場合、そのワイヤロープの仕入先や加工業者に原因究明を求めますよね。

刻印が無かった場合、加工業者が特定できず責任を果たしてもらえないという事になりかねません。

このような事態にさせないために、ロック加工品は刻印がされている物を使用するようにしてください。


芯綱は、ストランドを支えてロープの形を保つと同時に、ロープグリースを保持し
内部から潤滑と防錆に必要なグリースを補給するという2つの重要な働きをします。

繊維芯の特徴としては鋼芯に比べて、
・ロープの柔軟性が大きい
・ロープに加わる衝撃や振動を吸収する
・ロープグリースを含みやすい

鋼芯の特徴としては繊維芯に比べて、
・ロープの強度が高い
・横圧に対し強く、ロープがつぶれにくい
・ロープの耐熱性が優れている

ワイヤロープの繊維芯は130-150℃で炭化し、芯が炭化したワイヤロープは形状が崩れます。

では鋼芯ですが、鋼芯は繊維芯が炭化する温度以上でも芯綱が鋼だから焼失することがございません。

ということから、高温の荷を吊り上げる時に鋼芯のワイヤロープを使用されることが
多いのですが、誤りです。

ワイヤロープは、100℃以上の温度を与える環境では使用不可です。

理由は、塗布油が100℃までで消失し、油が無くなったワイヤロープは摩耗や
断線が早期に発生し、疲労性能が著しく低下するからです。

この疲労性能が著しく低下するという危険性から、JIS B8817≪ワイヤロープスリング≫で
「100℃を超える温度では使用してはならない」と使用基準が明記されています。

100℃以上の温度を与える環境では、ワイヤロープスリングではなくチェーンスリングで
玉掛け作業をするようにしてください。


アウトワイヤロープのアウト(OUT)は、JIS外を表しています。
アウトワイヤロープは一般的に安価な材料で製綱されており、重量が軽かったり、
メッキが薄いなどJIS品と比較すると品質面で劣ります。
JISワイヤロープはJIS G 3525などで、破断荷重が設定されています。
アウト品の破断荷重はJIS品と比較して、20%程度下がると言われていますが、
規格はございません。
耐力保証の有無は製造会社に確認する必要があります。
アウト品は規格外品となり、耐力保証は無いと判断することが無難です。
このことから、玉掛けワイヤロープに使用するワイヤロープは
JIS品を使用するようにしてください。


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