ワイヤロープ

ワイヤロープ 構造

一般的なワイヤロープの構成(交差より)

ワイヤロープとは、鋼線をより合わせてストランドとし、そのストランドをさらに繊維芯のまわりに数本より合わせて作ったロープのことです。


玉掛け作業でよく使われるワイヤロープの構成(交差より)


玉掛け作業でよく使用されるワイヤロープの構成は「6×24」・「6×37」の交差よりロープが一般的です。交差よりとは、ほぼ同径の素線をより合わせています。破断強度や耐疲労性は平行よりロープより劣りますが、柔軟性に優れ、取り扱いやすいので、一般的に多く使われています。

ワイヤロープ 6×24 


ワイヤロープ 6×24 断面図

6×24

24本の素線をより合わせたストランド6本を、繊維芯のまわりにより合わされて構成されています。玉掛け作業用のワイヤロープとして一般的に使用されています。


ワイヤロープ 6×37


ワイヤロープ 6X37 断面図

6X37

37本の素線をより合わせたストランド6本を、繊維芯のまわりにより合わされて構成されています。6×24より強度が8%アップし、柔軟性があるため、安全性や作業性を重視した現場で選ばれています。


[参考]様々な用途に合わせて構成されたワイヤロープ(平行より)


玉掛け作業用としては一般的ではありませんが、ワイヤロープには、建設機械用、クレーン用、エレベーター用など、様々な用途に適した構成のワイヤロープがあります。平行よりロープに分類されるワイヤロープ(6XWS(36)、IWRC 6XFi(29)、8XS(19)などが属する)は、ストランドの谷間に異なる径の素線をより合わせているのが特徴です。交差よりロープと比べて線接触となっているために耐疲労性が優れています。鋼芯(IWRC)のワイヤロープは耐熱性を求められる現場に使用されています。


6XWS(36)


IWRC 6XFi(29)


8XS(19)


玉姫

ワイヤロープの構成って複雑で驚いたわ!
玉掛け作業以外でも様々な用途で使われているワイヤロープだから、種類がたくさんあるけど、玉掛け作業者として一般的なワイヤロープ構成だけも覚えておきましょ♪


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